Wicket Quick Start っぽいものを作ってみる(前編)
Apache Wicket は Java 用のフレームワークである。Struts に代表される従来のフレームワークとの決定的な違いは「HTML もオブジェクトとして扱い、可能な限り Java でできることは Java でやる」のが Wicket のコンセプトである、ということである。
従来のフレームワークはプログラミングの負担が減る代わりに、XML で書かれた設定ファイルをいろいろいじくるなどの作業が必要になり、Java の良さであったオブジェクト指向が活かせない、という難点があった。その意味で、Wicket は Java における Web プログラミングにオブジェクト指向を取り戻した、とも言える。
何はなくとも、とりあえず動くものを作ってみて、どんなものか確かめる、というのは良いことだと思うので、Wicket Quick Start っぽいものを作ってちょっと体験してみようよ、というのが今回の目的である。
ウチの開発環境
- OS : Windows Vista Home Premium SP2
- Java : JDK 7 update 4
- アプリケーションサーバ : Apache Tomcat 7.0.27
- IDE : eclipse 3.7.2 + WDT 3.3.2
適当な名前で動的 Web プロジェクトを作っておく。